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五輪強行、女性軽視…日本にはびこる「マチズモ=男性優位主義」の尋常じゃない“しぶとさ”

「オレの決意は揺らがない」

どうやら今月、強行しようとしている東京オリンピックだが、いくつもの懸念を払拭することはできず、むしろ積もる一方である。それでも強行する理由は、「オレがやると言ったらやる」に集約される。それって、理由というか、単なる我欲だ。IOCバッハ会長にしろ、菅義偉首相にしろ、「こんなことでオレの決意は揺らがない」という無茶な態度が続く。

サッカー日本代表戦で使われるスローガン「絶対に負けられない戦い」とは異なり、ボールがゴールネットを揺らしてもゴールではないと主張し、相手チームにケガ人がいてもプレーを続行し、自分たちがゴールを決めるまでロスタイムの延長を強いるような、「絶対に負けとは認めない戦い」が続いている。

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この度、『マチズモを削り取れ』という本を出した。「マチズモ=男性優位主義」を、「この社会で男性が優位でいられる構図や、それを守り、強制するための言動の総称」と位置付け、日常生活の様々な場面から政治やメディアに根づいている慣習まで、この国の体質として温存・強化され続けてきた「マチズモ」を取材・検証している。

どうしてそんなに細かいことを、と思われそうなテーマもある。たとえば、洋式トイレで立って尿をする男たちはなぜ座ろうとしないのか、というテーマ。トイレの歴史をひもとき、専門家に話を聞き、なぜか便座が上がった状態がデフォルトになっていることの多い新幹線のトイレについて、鉄道会社に見解を求めた。

夜の会食の場は、いかにして、男性向けに設計されているのかを調べるため、銀座にある高級寿司店へ出向き、そこでのコミュニケーションを事細かに観察した。こういった、日常の様々な場面にこびりついているマチズモをしつこく考えてみた。

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