2021.07.07
# 中国

習近平が“身構える”…! 20万人インド軍vs中国人民解放軍が「一触即発」、中印国境地帯のヤバすぎる現実

藤 和彦 プロフィール

ヒマラヤの氷河崩壊が招く最大危機

『ザ・ディプロマット』(アジア太平洋地域の政治・安全保障問題を専門に扱うオンライン雑誌)は6月2日、「気候変動がインドと中国の対立を激化させる」と題する報告書を公表した。

米ウッドウェル気候研究センターが安全保障の専門家とともに「2040までに起きる気候変動がインドと中国との関係に及ぼす影響」を予測しているが、その中で「温暖化により、ヒマラヤ地帯での軍の活動範囲が広がり、これまでよりはるかに大規模の衝突が発生するリスクが高まっている」と指摘している。

同報告書はヒマラヤ地帯の軍事衝突のリスクとともに、両国の間の水をめぐる争いについても警鐘を鳴らしている。最も警戒すべきは中国のチベット自治区からバングラデシュを経てインドに流れる大河、ブラマプトラ川である。

ブラマプトラ川 photo/gettyimages
 

ブラマプトラ川流域のインド北東部では例年のように数百万人が洪水の被害に遭っており、温暖化によりその被害がさらに大きくなることが危惧されているが、こうした危険をさらに助長しかねないのが、中国がブラマプトラ川上流で推進している巨大なダム建設事業である。

ブラマプトラ川は中国ではヤルンツアンポ川と呼ばれているが、中国がこの川に建設する水力発電所の規模は年間3000億kWhになると見込まれている。

世界最大の水力発電所である三峡ダムの発電量の約3倍というとてつもない数字だが、下流に位置するインド側は「中国のダム建設が自国に大損害をもたらすのではないか」と気が気でない。

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