2021.07.04
# 相続税 # 年金

定年後「田舎のログハウス暮らし」を叶えた夫婦を待っていた「地獄の日々」

いちばん怖かったのは、害虫ではなく…
週刊現代 プロフィール

噂話が飛び交い続ける「会議」

さらに厄介だったのが、町内会の付き合いである。

夏祭りの準備や河原のゴミ拾いくらいであれば、都会に住んでいてもよくあることだった。だが、それ以上に面倒くさいのが、「会議」と称した飲み会だった。

「そこでは『○○さんのゴミの捨て方が汚い』『××さんの息子が大学に進学したらしい』といった噂話が飛び交っているのです。私もこの人たちに四六時中見張られていることを実感し、背筋が凍る思いがしました」(牧口さん)

こうした不満を夫にぶつけても、かえってくるのは「おまえのほうが近所付き合いは得意だろ」の一言だけ。趣味の釣りに出かけていく夫の背中を見送るたびに、牧口さんの頭には「離婚」の二文字がよぎるという。

「東北地方のある県に移住した友人は、不幸にも妻を亡くした際、葬儀の返礼品をカタログギフトにしたのが失礼だと悪口のネタにされたといいます。

郷に入っては郷に従えといえども、年齢を重ねてから新しい土地に馴染むのは簡単ではありません」(夫婦問題コンサルタント・寺門美和子氏)

 

慣れない田舎暮らしがおすすめできないのと同様、素人考えで投資に手を出すのもやめたほうがいい。

「残念ながら、投資は自己責任です。我々は事前にリスクも説明しておりますので」

銀行員の冷たい言葉を聞き、都内在住の子安勝さん(69歳・仮名)は、はらわたが煮えくり返るような思いがした。といっても、子安さんの怒りの矛先が向いていたのは妻である。

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