2021.07.04
# 年金 # 相続税

定年後「田舎のログハウス暮らし」を叶えた夫婦を待っていた「地獄の日々」

いちばん怖かったのは、害虫ではなく…
週刊現代 プロフィール

税務署がやって来た

自宅を手放して、夫婦仲良く田舎暮らしをしようと夢みている人もいるだろう。だが、人生が残り短い段階に入って住み慣れた我が家を捨てるのが、大きなリスクであることに変わりはない。

「ログハウスを買い、ハイキングや温泉を楽しむ生活を送る。それが夫婦の定年後の理想でした」

こう語るのは、山梨県に住む牧口ちえこさん(67歳・仮名)だ。牧口さん夫妻は、2年前に都内のマンションから山間部に引っ越し、長年の夢を叶えた。

photo by istock
 

ところが、田舎暮らしの実態は雑誌やテレビの特集で描かれている様子とは、まるで違った。

「まず悩まされたのがネズミです。夜になると屋根裏を走り回り、開封していない食料も次々かじられる。業者に駆除を依頼すると15万円もの出費になりました。

夏は庭が雑草に覆われ、虫も次々湧いてくる。4センチもあるカマドウマが家の中に入ってきたのには仰天しました。冬は凍えるほど寒く、暖房代が月に4万円もかかるとは思ってもみませんでした」(牧口さん)

1年も暮らせば、こうした環境にも多少は慣れてきた。だが、虫や動物よりも怖いものがあった。人間である。

「驚いたのが、住民票をうつした途端に税務署の職員が家にやってきたことです。別にやましいことはありませんが、監視されているようで気味が悪い」(牧口さん)

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