2021.07.04
# 年金 # 相続税

定年後「田舎のログハウス暮らし」を叶えた夫婦を待っていた「地獄の日々」

いちばん怖かったのは、害虫ではなく…
週刊現代 プロフィール

高齢者用マンションへ移住を決めて

一方、一見仲が良い夫婦こそ陥りがちな失敗もある。「連れ合いも自分と同じ気持ちだろう」と思いこむあまり、お互いの「本音」を十分に確認しないまま、誤った決断をしてしまうのである。

「足が悪い夫が、自宅の階段で転んで骨折をしたら大変だ」

都内在住の山内綾子さん(71歳・仮名)は2年前、夫(73歳)の安全を考えて、高齢者向けマンションへの移住を決めた。夫もパンフレットを眺めながら「頼めば掃除もやってくれるのはありがたいね」と乗り気だった。

新居に移ってすぐ、山内さんには同年代の友人ができた。マンションの近くの喫茶店で、ドラマの感想や料理のレシピについて話し込む。マンションの住民でつくる合唱サークルに入り「第二の人生」を満喫していた。

 

ところが、マンション入居後の夫の様子は、山内さんとは対照的だった。

「夫は一日中動かずにテレビを見ているのです。以前は自宅の庭いじりが趣味だったのですが、ここではそれもできない。

車椅子に対応したバリアフリー設備もありますが、夫はほとんど外出しません。離れたところに住む友人に会いに行くこともなく、『前の家に帰りたい』とこぼすことも増えました」

抜け殻のようになった夫を見ながら、山内さんはいたたまれない気持ちになるのだという。

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