2021.07.11
# 英語

日本人が英語を「話せる」ようにならない「本当の理由」

海外育ちの僕が気づいた「恥」の罠
中川 諒 プロフィール

「応援される人」を目指そう

先ほどの例に話を戻そう。わたしたちが、できないかもしれないことを「できる」と言うことに恥を感じるのは、心のどこかで「尊敬されよう」とする気持ちが作用しているからだ。自分からハードルを上げて、行動する勇気を奪ってしまう。いつも立派な自分でいる必要はない。

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そこで僕がオススメしているのが、「尊敬される人」ではなく「応援される人」を目指すという方向転換である。尊敬されようとすると「理想の自分」が基準になるため、どうしても自分の足りない部分に目がいってしまう。

応援される人とは、今の自分を受け入れてさらけ出せる人のことだ。英語を普段話すことのない日本人が、ネイティブのように話せないからといって、「わたしは英語を(少ししか)話せません」と言う必要はないのだ。

また「尊敬されよう」とすることだけでなく、人を「尊敬する」ことも恥を生み出す原因になる。誰かを尊敬してしまうと無意識に縦の人間関係をつくってしまう。尊敬するあの人に評価されたい、選ばれたいという意識が芽生える。そして他人からこう見られたいという「外的恥」がまた生まれてくるのである。

 

そこでオススメしたいのが、上下の関係をつくる「尊敬」ではなく、誰に対しても平等な「尊重」を大切にするということだ。相手を敬いながらも、互いに対等な横の人間関係をつくりあげることができれば、他人の目は気にならなくなるだろう。

ちなみに英語で「尊敬」というと”respect”が思い浮かぶが、実は崇め敬うのは”admire”(-mireの語源はmiracle奇跡と同じ)で、”respect”はもともと「尊重」の意味合いのほうが強い。

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