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菅首相に反旗を翻した小此木氏…日本の「カジノ招致」のお粗末すぎる実態

世界的に見ても周回遅れ
鷲尾 香一 プロフィール

世界では「オンラインカジノ」に舵を切っている

だが、パチンコホールの苦境は新型コロナの影響だけではない。パチンコホール数は減少が続いている。

警視庁の発表によると、2020年は前年比で604店のパチンコホールが姿を消した。これは確かに新型コロナの影響によるところも大きいが、近5年の減少数でも2017年は390店、2018年は536店、2019年は421店も減少している。(表2)

こうした状況に加え、新型コロナという災厄がカジノへの集客を厳しいものにしているのではないだろうか。

日本がIR導入に前向きとなった理由の一つに海外、特にマカオなど東南アジアのカジノの活況がある。しかし、すでにマカオなどのカジノはピークを過ぎ、さらに新型コロナにより大幅に業績が悪化している。

 

その上、海外のカジノ事業者は「オンラインカジノ」の運営を積極的に進めている。日本国内でオンラインカジノを楽しむことの賭博罪など法的な解釈は明確ではないが、すでに新型コロナ下で“密を避ける”上で、カジノはオンラインで楽しむものとなりつつある。

世界的な傾向から1周遅れ、2周遅れとなり、カジノ事業者候補の日本からの撤退が続く中で、カジノのためのIR誘致には“暗雲が立ち込めている”と言わざるを得ないだろう。

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