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菅首相に反旗を翻した小此木氏…日本の「カジノ招致」のお粗末すぎる実態

世界的に見ても周回遅れ
鷲尾 香一 プロフィール

和歌山県のIR招致でも紆余曲折が

IR誘致のスケジュールは、誘致を希望する自治体がカジノ事業者選定を行い、2021年10月から2022年4月28日までの国による認定申請期間にIR計画申請する。

現在、IR誘致を表明しているのは、神奈川県・横浜市、大阪府と大阪市、和歌山県、長崎県。このうち、最大3ヵ所に国はIRの誘致を認める予定だ。

この中でいち早く、6月2日にカナダ系のクレアベストニームベンチャーズを事業者として選定したのが和歌山県だ。ところが、この事業者選定には“紆余曲折”があった。

マカオのカジノ/photo by gettyimages
 

和歌山のIR誘致に参入を目指していたのは、カナダ系のクレアベストニームベンチャーズと中国・マカオのサンシティグループの2社。県の選定委員会が公表した両者の審査結果では、クレアベストが656点、サンシティ720点だった。

となれば、事業者はサンシティグループとなるはずだが、5月12日、サンシティグループは突然、撤退を表明する。必然的に和歌山県はクレアベストを事業者に選定せざるを得なくなったのだ。

サンシティグループのアルビン・チャウ代表は、「新型コロナウイルス感染拡大による業界への甚大な影響と、世界中の膨大な数の企業における不確実性は今後も長期にわたり続く恐れがあること、また日本のIR区域認定手続においては、当初の予定よりも大幅に時間を要すると想定される中で、未だに多くの事柄が不透明であることなど、事業者としてのリスクを鑑み」を撤退の理由としてあげている。

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