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菅首相に反旗を翻した小此木氏…日本の「カジノ招致」のお粗末すぎる実態

世界的に見ても周回遅れ
鷲尾 香一 プロフィール

背後には「ハマのドン」の存在が

小此木氏は出馬会見で、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、(IR誘致は)市民の信頼が得られていない。(誘致の)環境は整っておらず、コロナと戦うために取りやめる」と述べている。

だが、背後には父・彦三郎氏の“後ろ盾”であり、「ハマのドン」と呼ばれ、横浜・山下埠頭の港湾荷役を束ねる横浜港運協会前会長の藤木幸夫・藤木企業会長が、横浜へのIR誘致に反対しているためとの見方が強い。

IR招致が暗礁に乗り上げはじめた横浜/photo by iStock
 

横浜へのIR誘致は、2019年に設立された「IR横浜推進協議会」に加盟団体14団体・1万5000社を超えるほど盛り上がりを見せている半面、横浜市が実施したアンケート調査では6割以上の市民が「反対」しており、反対の市民運動には約20万筆の署名が集まっている。

それだけではない。横浜のIR計画で事業者の有力候補だった米大手ラスベガス・サンズが2020年5月に参入を見送った。

同年8月には同じく有力候補だった米ウィン・リゾーツ・リミテッドが横浜の事務所を閉鎖し、2021年1月末に参入見送りを表明、香港のギャラクシー・エンターテインメント・グループも6月17日に参入を見送ったことを発表した。

まさに“櫛の歯が欠けたような”状態で、受託事業者候補がいなくなるという状態に加え、8月22日にはカジノ推進の林市長と、カジノ反対に宗旨替えした小此木候補による「カジノの是非を問う市長選で、もし小此木氏が勝利するようであれば、横浜のIR誘致は“暗礁に乗り上げる”ことになる。

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