2021.06.30
# 雇用

メディアは報じない…「障害者雇用」が新型コロナで深刻な打撃を受けている

21年ぶりの事態…
鷲尾 香一 プロフィール

1年を通してほとんどの月で影響が

障害者雇用は、これまで順調に増加してきた。10年に13万2734件だった新規求職申込件数は、17年には20万件を突破し20万2143件に拡大した。

就職件数も10年に5万2931件から18年には10万件を突破し10万2318件となった。だが、新型コロナが障害者雇用の悪化につながった。(表1)

障害種別の状況を見ると、

身体障害者では新規求職申込件数が5万7691件(前年度比7.0%減)、就職件数2万25件(同21.4%減)、知的障害者では新規求職申込件数が3万4300件(同6.9%減)、就職件数1万9801件(同9.6%減)、精神障害者では新規求職申込件数が9万5385件(同11.3%減)、就職件数4万624件(同18.1%減)となっている。(表2)

 

半面、「その他障害者」は新規求職申込件数が2万4550件(前年度比45.6%増)、就職件数9390件(同52.2%増)と増加した。

「その他の障害者」とは、身体障害者・知的障害者・精神障害者以外の障害者で、具体的には障害者手帳を所持しない発達障害者、難病患者、高次脳機能障害者などを指す。

障害者雇用の状況を月別求人数で19年度と20年度を比較すると、20年度(20年4月~21年3月)のうち、21年3月を除くすべての月で前年同月比2ケタ以上の減少となっている。

4、5、7、8、10、12月は5000人以上と、前年同月比20%以上も減少。特に8月は1万1129人と同44.4%も減少した。(表3)

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