多くの人が知らない…日本という国が抱える“閉塞感”の「正体」

今、必要な「大改革」
大原 浩 プロフィール

日本の発展に“必要”だったもの

「財閥解体」と「公職追放」は、米国に逆らった日本の敗戦という結果に対する懲罰だとも言える。

「財閥解体」は、戦前の日本の経済を現在の韓国のように牛耳っていた巨大財閥を分割し、その影響力をそぐことに主眼があった。

また、「公職追放」は、戦前の日本で権力を握っていた人々(既得権益者)を排除することが目的であった。

どちらも、「日本への懲罰」あるいは「米国が望む体制への転換」を目指したものと言え、「日本の再生」を目的にしたものとは言い難かった。

しかし、結果的には「戦前の硬直したシステム」を一気に排除し、新しく自由なシステムを導入することになったのである。「財閥解体」と「公職追放」が、その後の日本の発展に果たした役割はとてつもなく大きい。

戦前の日本が「軍国主義」へと傾斜した理由は色々と論じられるが、明治維新以降徐々に発展し、大正デモクラシーを経た(議会制)民主主義が機能不全に陥りつつあったことは見逃せない。

残念ながら、戦前の日本は「自らの力で腐敗した民主主義を再生できなかった」のだ。

 

しかし、幸か不幸か1945年の敗戦によって日本は「腐敗した民主主義を再生」するチャンスを与えられ、もののみごとにそれを成し遂げた。

今回のパンデミックも日本社会に大きな爪痕を残したが、「災い転じて福となす」ことは十分可能である。

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