年々、クオリティもあがっていくインスタント麺。人気店監修のものも増えている。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、家で食事をする機会が増え、また、日に日に暑さが増し、開店時間も短くなっていくなか、人気店に並ぶというのもハードルが高い今、なかなか重宝する存在でもある。

そんなわけで、今回は、再現度にポイントを置き、名店再現系のインスタント麺(カップ麺だけでなく、袋麺も含む)をピックアップした。「お前は、日本で現在、発売されている人気店シリーズをぜんぶ食べたのか」と聞かれそうなので、先にお伝えしておくが、答えはもちろん「否」である。筆者の独断と偏見というバイヤスがかかっていることは先にエクスキューズしておく。編集者にこの記事の依頼を受け、早1ヵ月以上。何度も催促されながらも、すっかり人気店シリーズ沼にはまってしまい、30種類ほどは食したが、とてもすべては網羅できなかった。議論するつもりはない(笑)。「えー、俺/私はそうは思わないな」「あっちのほうが再現率高いじゃん!」なんてノリで、気軽に読んでもらえれば幸甚だ。

ライターの長谷川あやさんは、コロナ以前は年100日は公私ともに日本におらず、「旅&グルメライター」の一面も持つ。美味しいものには目がないが、いかんせん少食でいっぺんに多くを食べられないという。つまり、「無駄飯」にはかなり厳しいのだ。

そんな長谷川さんがFRaUwebの編集者に「これ美味しいよ」といってきたのが某名店のカップ麺だった。少食の食いしん坊がリピートするほど、信頼できることはない(FRaU編集部調べ)……ということで、順位をつけずに美味しいラーメン店のインスタント&カップ麺で「これは再現率が高い!」というものを教えていただいた。
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自社で作っているゆえの見事な「再現度」

カップSUGAKIYAラーメン

写真/長谷川あや

言わずと知れた名古屋のご当地ラーメンである。「スガキヤ」のラーメンというより、もはやスガキヤという食べものといっていいのではないだろうか。「カップSUGAKIYAラーメン」の内容物の構成は、かやくと液体スープ、後入れのねぎ入隠し味だ。作ってみてまず驚いたのは見た目。乳白色のスープは実店舗でいただくのとほぼ同じ。ほのかに魚介と昆布だしがきいた、やさしい甘さを持つとんこつにもなじみがある。

写真/長谷川あや
写真/長谷川あや
「Sugakiya」の白濁スープが! 写真/長谷川あや

そもそもこのカップ麺、ほかの再現系インスタント麺と異なり、自社(寿がきや)で作っているのだから、再現度が高いのは当然といえば、当然かもしれない。チャーシューとメンマ、ねぎという具材のバリエーションもお店と同様。薄っぺらいチャーシューも、再現度という意味では秀逸だ。ぷりっとした食感の中細のノンフライ麺を含め、スガキヤラーメンという唯一無二の存在を見事に体現している。294kcalと控え目のカロリーもうれしいポイント。それでいてある程度、満足感があるのも偉い!