犬・猫ともに1番多いのは嘔吐・下痢

2020年のアニコムの調査によると、犬でも猫でも、1番多い来院理由は「嘔吐・下痢など」の消化器症状だ。しかし、人の病院と一緒で、何回吐いたら、何日下痢が続いたら病院に行きましょう、などという明確な決まりはない。

しかし、子犬・子猫は一回の嘔吐や下痢で体の電解質バランスが崩れたり、ご飯が食べられないことによって低血糖に陥り、それによって命を落とすこともあるので、早めの対処が望ましい。

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高齢の犬や猫も、嘔吐や下痢が長く続き、食欲と共に体重や筋肉量が低下すると、元に戻すのに時間がかかる。具合の悪い期間が長ければ長いほど、治療にも時間がかかる上に、こういった不調をきっかけに一気に体調を崩してしまうこともある。

高齢の場合も、たとえいつもと同じ症状であっても、数日続く場合は、「いつものこと」「大丈夫」とあまり放っておかないほうが得策と言える。

危険な嘔吐として気を付けたいのが、「元気があっても、何を食べても水を飲んでもすぐに吐いてしまう」という場合だ。消化管が詰まっている可能性もあるのですぐに病院を受診したほうが良い。異物の誤食・盗食は、若齢の犬や猫に多く見られ、内視鏡や開腹手術などの全身麻酔下での処置が必要になることも多い。

市販の犬猫用おもちゃでも、飲み込んでしまえば大きさによっては詰まることもあるので、壊れたらすぐに新しいものと取り替える、飲み込んでしまいそうな大きさのものは部屋には置かない、などの工夫が必要だ。

壊れやすいおもちゃは誤食が多いので注意が必要だ。photo/Getty Images

ほかにも、ユリやチョコレートなど、食べさせてはいけないものもある。他に、骨付きチキンの骨、玉ねぎ、ブドウ、アボカド、キシリトール、保冷剤も危険だ

最近初めてペットを飼い始めた方は、
『チューリップで死亡事故も…ペットの「不治の病」誤飲・誤食の危険性』
をぜひ一度読んでみてほしい。

ちなみに、犬はよく空腹時間が長すぎると白い泡や時には黄色い消化液を吐くことがある。例えば前日の夕飯が18時で、朝方泡を吐いていた場合は、お腹が空きすぎている可能性も高いので、「吐いたから」といって絶食するのはやめたほうがいい

どうしても食事の間隔があきすぎてしまう場合は、少しだけフードを取り分けておき、例えば、夜寝る前の22時頃にあげるとか、昼間留守にする場合は自動給餌器を使うなど、工夫をしてみても良いだろう。最近はネットなどで手頃な値段の自動給餌器も販売されているので、検討してみてはどうだろうか。

ただし、何度も繰り返す、食欲がなく具合が悪そう、などの異変が見られたり、10時間前にあげたフードであるのに未消化のまま吐いた、など普段の嘔吐とは違う場合も、原因は空腹ではなく胃腸の動きが悪いと考えられる。その場合も躊躇なく、動物病院への受診を検討して欲しい