Photo by iStock

ルーツは本能寺の変? 今日、6月29日は「佃煮の日」

サイエンス365days

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

佃煮の日、その由来は?

今日、6月29日は「佃煮(つくだに)の日」です。

 

これは全国調理食品工業協同組合が2003年に制定したもので、1646年6月29日に佃煮発祥の地とされる佃島に住吉神社という神社が建てられたこと、そして29という数字が「つく」と語呂合わせになることが由来です。

海苔や小魚、時にはイナゴなどの虫を材料として現在でも気軽に食べられる佃煮ですが、そのルーツはなんと本能寺の変にまで遡ります。

昆布の佃煮 photo by iStock

本能寺の変ののち、「信長亡き後、次は自分が狙われるのではないかと」考えた徳川家康は当時いた大坂から居城である三河へ戻ろうとしますが、すでに明智光秀の手が逃走路に伸びていました。

そこで家康は一計を案じ、逆方向に迂回することとしましたが、現在の大阪・住吉の神崎川に差し掛かったところで立ち往生ししてしまいます。

そこに近くの佃村の漁師たちが現れます。漁師の森孫右衛門らは家康に船を貸し出したのみならず食料を提供して家康の窮地を救ったのです。

見事逃げ延びた後に天下を統一し、江戸幕府を開いた家康はこの時の恩を忘れておらず、彼らを現在の東京都中央区にある島へ呼んでもてなしました。

その後、その島へと移住した佃村の人々は故郷にちなんでそこを「佃島」と名付け、彼らが作っていた小魚を塩漬けした保存食を売り出しました。これが佃煮のルーツだとされています。

さて、前述のように佃煮には様々な材料が使われていますが、材料によって浮かし煮、煎り付け煮、浸漬法(しんしほう)など様々な製法が用いられます。そしてもちろんですが、摂取できる栄養素も異なってきます。

よく見かける材料では、アルギン酸が豊富で大腸の働きを活発にする昆布や、カルシウム、マグネシウム、ビタミンB1などが豊富なひじき、そしてカロチンなどビタミン類が豊富に含まれる海苔などがあります。

さらに魚類ではビタミンやカリウムなどがバランスよく含まれるアジや、カルシウム豊富なコウナゴなどが具としてよく使われます。

これだけバラエティが豊かな材料を使いながら保存が効く佃煮は昔の人々の健康と食事にさぞ役だったことでしょう。

飽食と言われる現在でも昔ながらの食品は馬鹿にできませんね。

photo by iStock

関連記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/