アップルも、アマゾンも…GAFAが「利益度外視」で金融サービスに参入し始めたワケ

山本 康正 プロフィール

まったく新しいデバイスが登場?

アマゾンはこの資産データと購買データを紐付けることで、より精緻でピンポイントな、レコメンデーションのアルゴリズムを作り上げるのではないか、と予測しています。

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具体的には、富裕層向けにラグジュアリーな商品をレコメンデーションしたり、一定金額以上の資産を保有する人しか買わないような高級品を、対象となるユーザーにピンポイントでレコメンデーションしていく、といったサービスの展開です。

ラグジュアリーなブランドに限らず、それぞれの保有資産のレベルでの購入特性もあるでしょうから、一般的な商品においてもより精緻に、レコメンデーションできるようにもなるでしょう。

アップルはiPhoneへの囲い込みが目的でしたが、アマゾンが銀行を設立するのはアマゾンの理念、「顧客ファースト」の観点からです。レコメンデーションの質向上はもちろん、銀行を介さずすべてアマゾン内でお金のやり取りが完結すれば、ユーザーにとって便利であることは間違いないからです。

スマートフォンですべての銀行業務が完結する未来をアマゾンも予測しているはずですから、アマゾンは再びスマホや、その次に普及する機器の開発に挑んでくるのではないかとも考えています。

これまでスマートフォンを作ったことがあることに加え、「Amazon Echo(アマゾンエコー)」など、さまざまなデバイスを積極的に開発する企業姿勢も、理由の一つです。

 

具体的なイメージは現時点では私も浮かびませんが、いわゆるスマートフォンのようなデザインやスタイルから進化し、さらに使いやすくなる気がしています。

つまり、スマートフォンに替わる、新たなインフラとなり得るデバイスを世に送り出し、さらなるゲームチェンジャーになる。このような未来も、アマゾンは考えているように思えます。

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