アップルも、アマゾンも…GAFAが「利益度外視」で金融サービスに参入し始めたワケ

山本 康正 プロフィール

顧客ファーストを貫くアマゾン

アマゾンが金融サービスを提供する一番の理由は、顧客ファーストを貫いているからです。その上でなぜ、金融サービスの手数料を安くするのか。アマゾンプライムに加入してもらい、継続的な顧客になってもらうとの狙いが大きいと考えています。

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言い方を変えれば、金融サービスの手数料を無料に近い金額にするのは、アマゾンプライムへの広告宣伝費であると。金融サービスの手数料無料にかかるコストは無駄にしてでも、ECならアマゾン。そして、アマゾンプライムに囲い込みたいとの思惑が窺えます。

アップルと同じく、アマゾンを使ってもらうことで溜まっていくデータを活用することで、さらに顧客ファーストなサービスを提供する。たとえば、より精緻なレコメンデーションの提供などです。結果として、ECの売り上げはさらにアップするはずだからです。

一方、すでに展開している保険サービスの手数料については、現時点では自社の従業員のみの提供ということもあってか、有料としています。

ただしこれから先、一般ユーザーにも保険サービスを提供していく際には、不透明なところがありますが、おそらく一般の保険料よりも若干安い程度の料金設定にするのでは、と予測しています。

 

アマゾンに限らず、手数料ゼロの金融サービスを同じような小売業者が展開していくことも、これから先のトレンドと言えるでしょう。実際、日本でもイオン銀行の良い顧客が、イオンの商品を購入すれば、割引率が増すようなサービスが始まっています。

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