目標は、金メダル
「我々は東京オリンピックで金メダルをという目標を掲げています。金メダルを獲得するために現時点でのベストなメンバーを選び、東京五輪に臨みたい。選ばれた選手にはこれまで戦ってきた仲間たちの思いを胸に刻み、全力で戦ってほしいと思いますし、日本のために全力を出し切ってほしいと思っています」
東京オリンピックに臨むU-24日本代表を率いる森保一監督は先のメンバー発表会見であらためて「金メダル目標」を口にするとともに、選んだメンバーにそうハッパを掛けた。

堂安律、久保建英、冨安健洋、田中碧……18人のメンバーはノーサプライズの選考ではあった。オリンピック特有と言える中2日スケジュールに加えて、高温多湿になる日本の夏を考慮して複数のポジションをこなせる選手が多く入った印象を受ける。
これまでオリンピックの最高位は1968年メキシコ大会の3位。メダルに手が届いたのはこの1回だけである。28年ぶりに本大会に出場した1996年のアトランタ大会以降、決勝トーナメントに駒を進めたのは2000年のシドニー(ベスト8)、2012年のロンドン(4位)の2大会しかない。
東京オリンピックが予定どおり開催されれば確かにホーム開催、タレント力を含めても過去最も可能性を感じる大会ではある。とはいえメダル獲得は簡単ではないミッションだ。やる以上は金メダルという目標は当然だろう。ただこれまでの歴史を踏まえても、どの色でもメダルを獲得できればそれは日本サッカーにとって大きな前進となる。
メダル獲得に向け、過去の戦いからどんなことを学べるのか--。