【戦争秘話】漫画やアニメにも描かれる「三四三空」。その偽らざる素顔に迫る。

「三四三空」の実像を追う・第1回後編
神立 尚紀 プロフィール

源田實という、よくも悪くも時代を象徴する、カリスマ性のある軍人を司令に戴いたこと、その源田が回想記を書いたことが、後世に残る三四三空のイメージを決定づけたのは間違いない。

 

そして、実績を顧みればけっして名指揮官とはいえない司令を、志賀淑雄という紫電改「育ての親」とも呼べる名パイロットが飛行長として支えたこと、じっさいに空で戦った飛行隊長に、部下たちを惹きつける個性豊かな人材が揃ったことで、部隊の結束が戦後にいたるまで保たれた。

三四三空の歴史はけっして華々しいものではなく、トータルで見れば敵に与えた損害よりも犠牲のほうがはるかに多い、苦難に満ちた血みどろの戦いだった。そこで命を散らしたのは漫画の「キャラ」などではなく、血も涙もあり、悩みもあれば家族もいる、実在した若者たちであることだけは忘れたくないものである。

定価:1430円(税込)。講談社ビーシー/講談社。 真珠湾攻撃に参加した隊員たちがこっそり明かした「本音」、ミッドウェーで大敗した海軍指揮官がついた「大嘘」など全11章の、これまで語られることがなかった太平洋戦争秘話を収録。
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