朝日焼の綺麗さびのブルー

「今、この時代だからこそ明るさを」
上品に輝く抹茶盌は米ロサンゼルスで初登場

当代十六世の抹茶盌として人気の「月白釉」のリーズに新たに加わった「月白釉金彩」。ゴールドのダイナミックな輝きは、このコロナ時代に生まれた記録でもある。月白釉流シ金彩茶盌¥275000

慶長年間(1596年~1615年)、宇治朝日山に築窯。小堀遠州好みの「綺麗さび」の流れをくむ。「綺麗さび」とは、古びていく「寂しさ」の中にある美しさ=「さび」に明るい上品さを加味した美意識のこと。

5年前に襲名した当代十六世松林豊斎さんは、曾祖父の弟が支えた、英国のセントアイブス(近代陶芸の巨匠バーナード・リーチの工房)でも作陶。昨年、米ロサンゼルスで発表する作品として、ブルーが美しい月白釉の作品に初めて金彩を施した。「世界中が同じコロナ禍にある時代。光を感じる明るい作品をつくりたかった」(豊斎さん)。

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この時だからこそ生まれた茶盌はブルーの明るさ、金のしなやかな輝き、そして土の味わいが優しく、かつエネルギッシュ。「よい茶盌は、持つひとの心を受けとめてくれる」(豊斎さん)。陶器だけでなく、磁器、そして外国デザイナーとのコラボレーションも。優しい色合いの煎茶用の茶器も、日常を上質にしてくれる、温かみがあり洗練されたものばかり。京都の若手伝統工芸職人グループGo-onのメンバー。

朝日焼 shop & gallery
京都府宇治市宇治又振67
☎0774-23-2511
営業時間:10:00~17:00
定休日:月(祝日の場合は翌日)、毎月最終火

●情報は、FRaU2021年5月号発売時点のものです。
※本記事で紹介している商品の価格は一部を除き消費税を含んだ金額です。なお一部の商品については税込価格かどうか不明のものもございますのでご了承ください。
Photographs:Masuhiro Machida Composition & Text:Kaori Shimura Cooperation:Chika Yamauchi