中国をけん制するための「安定的敵対関係」!? 「二大核大国」による首脳会談のウラ事情

亀山 陽司 プロフィール

ロシアは「秩序への挑戦者」

米国の目から見れば、中国は覇権への挑戦者であり、パワーバランスを崩しかねない脅威である。一方のロシアは、冷戦時代とは違い、米国と覇権を争うような存在ではなくなっている。

ソ連が米国と覇権を争い、中国はそれほどの存在ではなかった冷戦時代と比較すると、米国にとっての挑戦者がロシア(ソ連)から中国に入れ替わったように見える。

そう考えると、米露接近という選択肢があり得そうにも思える。しかし、当時のニクソンやキッシンジャー流の外交は、アメリカ外交の主流からすれば例外的な現実主義外交だった。リベラルで理想主義的なバイデン大統領が、同じ外交路線をとるわけではない。

 

むしろ、民主主義諸国を再結集し、新たな陣営を構築し、中露をはじめとする専制国家と対決する姿勢を鮮明にしている。バイデン大統領が目指すのは、自由民主主義という価値観に基づく国際秩序である。

その点、クリミアを違法に「併合」するようなロシアは、米国への挑戦者ではなくとも、「秩序への挑戦者」以外の何者でもないであろう。

では、ロシアから米中関係はどう見えているのだろうか。

関連記事

おすすめの記事