地域通貨業界にその名を轟かす「さるぼぼコイン」は、2017年より、電子マネーとしていち早くサービスをスタート。地域経済の活性化で盛り上がりをみせる、飛驒高山へ!

さるぼぼコインで地元を応援。
目指せ、お金の地産地消!

市街地随一の観光スポットである〈古い町並み〉。城下町、商家町として発展し、江戸末期から明治期にかけて建てられた屋敷などが建ち並ぶ。
〈古い町並み〉を流れる宮川にかかる真っ赤な中橋。

岐阜県高山市、飛驒市、白川村で使える電子地域通貨「さるぼぼコイン」。今でこそキャッシュレス決済は珍しくないけれど、サービスが開始された2017年当時、スマホアプリを活用した電子地域通貨は画期的でした。その発行母体となっているのが飛驒信用組合(以下、ひだしん)。全国に先駆けた電子地域通貨「さるぼぼコイン」の生みの親、ひだしんを直撃!

古里圭史さん 飛驒信用組合 常勤理事・総務部長。「さるぼぼコインならではの試みを、絶賛計画中です! みんな使ってね」

「さるぼぼコインのことを理解していただく前に、まずは母体である私たちのことを知っていただくのが良いかもしれません」と、前置きをして、常勤理事・総務部長の古里圭史さんがひだしんの取り組みを丁寧に教えてくれました。

二次元コードを読み取って片手で簡単決済。あんと~!

「もともと信用組合とは、地域の中でうまくお金を回すため、地域貢献を目的とした非営利の金融機関なんです。地域に暮らす組合員(=個人・事業者)から出資金や預金を集めて、そのお金で小さな事業者へ融資を行う。実際には同じお金が地域経済の中をぐるぐる回ることになりますので、地域経済の活性化に繋がります。私たちはこれを『お金の地産地消』と呼んで、地域の小さな経済が健全に回るための方法だと考えています。そこで地元を応援するお金として開発したのが『さるぼぼコイン』です」

地元民御用達のスーパーや観光案内所に専用チャージ機を設置。

さるぼぼコインが大切にしていることは2つ。1つは観光によって飛驒高山にお金を落としてもらうこと。そして、飛驒高山で生み出したお金をできるだけ飛驒地域内で循環させること。さるぼぼコインは二次元コード決済型の電子マネーなので加盟店への導入コストが低く、地元のスーパーや飲食店、お土産物屋さんでも導入が進んでいます。

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また地域外の人たちも気軽に積極的に利用できるように、アプリをダウンロードするだけで市内に設置された専用チャージ機や全国のセブン銀行ATMで簡単にチャージすることが可能。飛驒高山地域に昔からある猿の赤ちゃんを模した赤い人形=さるぼぼをデザインに取り入れ、その愛らしさも相まって地域のアイコンとしての認知度も増している。けれど成功と呼ぶにはまだまだ、と古里さんはその先の未来を見つめています。

鯉のエサも、さるぼぼコインで!

「システムを作るだけではダメなんです。最終的に求められるのは、地元経済を活性化させようという地域の人たちのメンタリティの変革。地域を耕し、利益を上げ、その成果をまた地域に還元してく。共同体としての未来の価値をみんなで信じて続けていくしかないですね。そのためにも現在様々な戦略を考えています。例えば、さるぼぼコインでしか買えない商品、受けられないサービスがたくさんあると、さるぼぼコインを使ってみたくなると思いませんか?」

都竹淳也さん 飛驒市長。「飛驒の魅力は人の魅力!! さるぼぼコインも応援よろしく!」

そんなひだしんの思いに、飛驒市長の都竹淳也さんもいち早く賛同。「インフラとして使わせてもらうことで、市役所が先陣を切って加盟店となることが最大の応援」と、さるぼぼコインを使った窓口での支払いを可能にした。また2017年に設立した、全国の飛驒市好きの人たちが集う「飛驒市ファンクラブ」と連動した試みも進行中だそう。

「近い将来、さるぼぼコインでふるさと納税ができる日も来るかもしれません。県外からの応援があることで地域内のモチベーションも上がり、地域内外のコミュニケーションも活性化されています。手応えは十分に感じていますね!」と、都竹市長は豪快に笑う。

川上淳さん やすがわ商店街理事長/KONG店主。「やすがわ商店街ではほぼ全店舗で、さるぼぼコインが使えます!」

地域住民はもちろん、観光客も巻き込んださるぼぼコインの可能性はますます広がりそう。今回は、加盟店のほんの一部をご紹介。ぜひ、さるぼぼコインと一緒に巡ってみては。