[メディカル]「風邪で熱がでたら、温かくして寝て汗をかくと治る」は間違い? 他

 関節は関節包という組織で包み込まれており、この中は"滑液"で満たされている。この滑液内に発生した気泡が状態変化によってはじけた際の衝撃波が、ポキポキという音を発生させるのだ。

 この衝撃波は、周囲の軟骨や靱帯を傷つけるおそれがあるうえ、関節に必要以上の圧力を加えることで関節包や靱帯が伸びてしまい、関節が弱くなる可能性も指摘される。

 関節が太くなるのも事実なので、クセを自覚しているのなら、改めたほうがいいだろう。

 ただし、厳密には骨自体が太くなっているのではない。衝撃波によって損傷した軟骨が修復しようとして、肥厚(異常に厚くなった状態)を起こすのだ。

 ある研究では、指の同一関節を1日10回、1ヵ月以上鳴らし続けることで、関節が太くなるという事実が確認された。

取材・文/河西真紀
引用:HBR会員誌2011年4・5月合併号p83-p85