先日、SHINeeのテミンがEXOのベクヒョン、チャニョルらに続いて入隊し、改めて「兵役」に関心が集まっている。

以前、「第2世代アイドル」の記事で書いた通り、兵役はかつて「芸能人の墓場」と呼ばれていたものの、近年は現役任務を終えた後も復帰して人気をキープしている男性アイドルは珍しくなくなってきている。本記事では、「芸能人と兵役の関係」がどのように変化していったのかを振り返ってみたい。

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そもそも「兵役」とは

韓国の兵役は大韓民国憲法で定められている「国防の義務」の一部で、「男性」のみに義務付けられている(女性は志願制)。男性は満18歳で徴兵検査対象者になり、19歳で身体・心理検査を含む兵役判定によって軍務の内容が決まる。2021年基準で、1級〜3級が兵として服務する現役、4級が公的機関のサービス業務等を行う社会服務要員(通称「公益」)など代替服務を行う補充役、5級が有事時出勤のみの戦時勤労役、6級が免除、7級が病気や怪我などによる再検査対象となっている。その後、「入営通知」が来れば入隊することとなる。

ただ、学生は入隊延期が可能だ。通信制大学に在籍する男性アイドルや若手俳優が少なくないのは、これらの事情も関係しているのだろう。

判定終了後は兵役が終わるまで海外出国の制限があり、芸能人の場合は満28歳〜満30歳前までは「韓流に寄与する海外活動」と認定された場合に限り入隊を延期して出国できる。 しかし、過去に海外活動のための入営延期制限回数(5回)、延期可能期間(2年)を超えていない場合に限るため、実質は満28歳が入隊期限とみなされている。

とはいえ、昨年末に公布され今月23日から施行される、通称「防弾少年団(BTS)兵役延期法」を含む法令が適用されれば、この制限なしに満30歳まで入隊延期が出来るようになる(もともと、2017年までは満30歳まで延期可能だった)。同法は兵役の徴集・召集を延期できる対象にスポーツ・芸術や学術分野に加えて、「大衆文化芸術分野での優秀者」を加えるという趣旨のもので、「文化勲章・褒章受章者のうち、文化体育観光部長官が国威宣揚に功績があると認めて推薦した者」が対象だ。BTSは2018年に花冠文化勲章を授章されており、適用されれば最年長メンバーのジンは2022年まで入隊延期が可能となる。