月経の辛さを放っておかないで欲しい

ミレーナとは、子宮内に装着するタイプの小さなT字型の避妊具のこと。「避妊リング」や「IUS」とも言われている。ミレーナを子宮内に入れると、黄体ホルモンが継続的に放出されるため、子宮内膜が薄い状態を保つことができ、着床を防ぐ効果がある。また、過多月経や生理痛などの悩みに対しても効果的だ。2014年より子宮内膜症、子宮筋腫、子宮腺筋症等による過多月経や月経困難症の治療として使用する場合は保険適用となっている。

こちらがミレーナ。「避妊リング」という名で避妊のためのものだけと思われがちだが、低用量ピルと同様に月経困難症やPMSの治療に用いられることもある。産婦人科で相談する必要がある Photo by iStock
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寺田選手は高校生の時から、産婦人科に通い、月経問題と付き合ってきたそう。その背景には母親の影響があった。
「うちの母は毎月寝込むほど生理が酷くて、我慢するくらいなら早く病院に行った方がいいと日常的に言われていました。高校生の時は超低用量ピルを継続して飲んでいたので、あんまり副作用はなかったですね。でも一度、中用量ピルを飲んだことがあって、その時はすごい吐き気で4日でやめたこともあります」

アスリートだけでなく、全ての女性が付き合っていかなければならない月経問題。今、月経で悩む女性たちには、その辛さを放って置かないでほしいと話す。
生理痛っていわゆる『病気』じゃないと言われているから、『辛い』というのも勇気がいるし、薬を飲むのも憚られる雰囲気があるけれど、そういう時こそ薬を飲んで、早く対応したほうがいい。なんのための我慢なんだと思うんですよね。ピルで太っちゃう、むくんじゃう、とよく言われるけれど、これは本当にそうなのか? その人によって副作用も違うから、合わなければ別の種類を試すなど、一歩を踏み出すことが大事かなと。その勇気と、このまま痛みと付き合い続けること、どちらを選ぶのかは本人次第ではあるけれど、まずはいろんな情報をみてほしいです」

寺田選手は、アスリートとしての今後を期待される中、引退を決意し社会人として生きる道を選んだ。しかし、競技から離れた生活を送る中で、心境に変化があった。後編では彼女がアスリートとしての道を再び歩むまでの経緯、そして大切な家族と夢に向かう日々をお伝えする。

一度は引退を決意した寺田選手。そこから再びアスリートとして復活し、日本新記録を出すことになる Photo by Getty Images