身体がボロボロになり、23歳で引退を決意

過度な体重管理に加え、月経により心も身体もボロボロだった。それが、寺田選手が引退を決意した一因にもなった。

「中高生の時、生理の出血量が結構あって、具合が悪くなったりもしました。当時のコーチは男性だったので、なかなか理解を得るのが難しくて、拒過食になる少し前にピルを飲むようにして月経をコントロールするようになったんです。でもメンタルや身体の状態が不安定になったときに、ピルをやめてしまいました。そうするとまた生理が重くなり、ヘモグロビン値が下がって貧血にもなってしまい、なんで練習ができないんだろうと悩む時期がありました。

ピルを止めると拒過食でどーんと痩せて、身長168cm、体重42kgとアスリートとしてガリガリになった時期がありました。でもその3週間後には56kgまで急激に増えたり……その繰り返しでした。いわゆる摂食障害を3年ほど経験し、疲労骨折という怪我も重なり、23歳で引退を決意しました」

2010年のアジア大会。堂々の5位入賞だったが、実はこの頃のコンディションはよくなかった Photo by Getty Images
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こう話す寺田選手は、現在ミレーナという避妊リングを子宮内に装着し、生理をコントロールしている。
「どちらかというとピルと違って、黄体ホルモンが出続ける状態になるんです。産婦人科でミレーナを子宮に入れる処置を行うんですけど、日常で違和感は全く抱きません。PMSの予防としても使われていますね。今は月経困難症対策としても処方されていて保険適用になっているので昔よりも比較的安価なんです」

月経困難症を「我慢しなければならないこと」と思い、痛みや量の多さも相談しないままの人も多い Photo by iStock