2021.06.27

老後の「病気の値段」に大異変! まさか「関節症」「高血圧」は“窓口負担増”、では「がん」は…?

黒田 尚子 プロフィール

関節症、高血圧、脳血管疾患…

1人当たりの負担について、現行(1割負担)では年間合計8.3万円(外来4.7万円、入院3.6万円)から、改正後(2割負担)に年間合計11.7万円(外来7.7万円、入院4.0万円)と3.4万円のアップとなる。

そして、窓口負担が2倍になる具体的な病気として挙げられるのは、次のような病気だ。

・関節症で通院している場合:1割負担3.2万円 → 2割負担6.4万円(+3.2万円)
・高血圧性疾患で通院している場合:1割負担2.9万円 → 2割負担5.7万円(+2.9万円)
・脳血管疾患で通院している場合:1割負担4.1万円 → 2割負担8.1万円(+4.1万円)

他人事ではない photo/iStock
 

たとえば、体重が膝にかかって痛みを生じる変形性関節症は、50歳以上の男性の10人に1人、女性の4人に1人がかかるポピュラーな病気だし、高血圧は、日本人では、最も頻度の高い生活習慣病の一つと言われている。

血圧が高くて薬を服用してもらいに定期的に通院しているというのは、シニア層なら挨拶と同じくらい日常的な話題ではないだろうか。

脳卒中なども発症すると、再発予防治療として血栓ができにくくする薬を服用するため、定期的な通院は一生続く。

これらの疾病は、1回の通院の費用がさほどではないため、公的医療保険の高額療養費の限度額に達することはまずない。そのため負担がダイレクトに2倍になってしまう。

※厚生労働省「参考資料(後期高齢者の窓口負担割合の在り方について)」https://www.mhlw.go.jp/content/000743974.pdf
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