親の役目は「部活のマネージャー」

6)リビングはいつでも片付けておくこと

掃除や片づけは、心を整える意味で重要だ。身の回りが片付いていれば、気力が充実する。自分で片付ければ、なおさらだ。運動部活生が校内を、大学のアスリートがボランティアで地域の掃除をしたりするが、整理整頓は気力の充実につながるからだと思う。

わが家といえば……いつも片付いてはいなかった。ただ、片付け法の取材で、片付けの専門家が「どうしても片付ける意欲がわかないときは、好きな曲をかけましょう」と提案していたのを聞き、夕飯前に「片付けタイム」をつくった。4分ほどのものを1曲流し、みんなで歌いながら。B'zの『ultra soul』が私のお気に入りだった。「どれだけがんばりゃいい 誰かのためなの?」「結末ばかりに気を取られ この瞬間を楽しめない」がワンオペ育児にアジャストした。

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7)勉強に口出しをしないこと

主体性を重んじれば、当然だろう。受験するのは親ではない。

8)夫婦仲を良くすること

親が思っている以上に、子どもは親の関係性に敏感だ。親の不仲は、子どもの不安につながる。受験どころでなくなる。家庭を安全基地にするためには、修復すべきだろう。困難ならば「あなたたちのことは大事に思っている」と伝えてほしい。

9)月に一度家族で外食すること

安心につながる。

10)この10ヵ条を父親と共有すること

両親がいる家庭で片方の親だけが心がけても効果は上がらない。家族として取り組むことが重要だろう。

(c)TBS

こうしてみると、10ヵ条は子どものエネルギーをつくろうとしているように感じる。安心、安全、心を整え気力充実。そして、自立。受験に立ち向かうエネルギー環境を作る10の方法を示している。

親の役目は部活のマネージャーみたいなものではないか。野球部やサッカー部のマネージャーは、選手が自分たちで決めた目標に立ち向かえるようサポートする。「3割打てよ」とか「居残り練習をやれ」なんて指示しない。選手のエネルギーの創出、つまり力を発揮するのをただただ見守っている。
そして、勝てばともに喜び、負ければともに泣くのだ。

家族で楽しく生活し、口を出さずに信じて見守る。10ヵ条はその重要さを伝えている Photo by iStock
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