筆者も「バケモノ」だった

思えば、私も「バケモノ」だった。
この春社会人になった息子が小学1年生のころ。わが家の朝は戦場だった。
急ぎなさい。
早くしなさい。
宿題はやったの?
時間割はしたの?

ついには「雨降ってるから、傘さしなさい」とまで。見送る私の後ろで、毎度の騒動で起きてしまった夫が「雨なのに傘ささないヤツがいるかよ」と呆れたように言った。
何言ってんの。こないだ、雨なのに濡れたまま学校に行ったんだから――自分で言ってふと思う。
(あの子は、その都度、誰かに指示されないと行動できなくなっているのではないか)

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子どもがきちんとできるよう親が指南しなくてはと意気込んでいた。指示をして何かをやらせて、うまくいくよう教え込むのが親の務め。子どもの力を伸ばすには、親が手をかけなくては。共働きを言い訳にして、何もできない子にしてはいけない。そう思っていた。