2021年4月クールを席捲した日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)。阿部寛さんが演じる弁護士・桜木健二や長澤まさみさんが演じる水野直美、そして名物講師たちの名言の数々にSNSは「ドラゴン桜のこの教え、将来子どもたちに絶対教える」「自分が子どもの時に桜木みたいな大人がいればなあ」などと感嘆の声が溢れる。

(c)TBS

そんな人気ドラマの第4話に登場した「東大合格必勝法 家庭の10ヵ条」について、ジャーナリストの島沢優子さんは「これまでの取材を踏まえても本当に理に適っている」と語る。スポーツや教育の現場を長く取材し、自身も2児の母である島沢さんが解説する「10ヵ条」の価値とは。

島沢優子さん連載「子育てアップデート~子どもを伸ばす親の条件」今までの記事はこちら
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「親っていうのはバケモンだ」

テレビドラマ『ドラゴン桜』が面白い。
6月13日放送の第8話では、平手友梨菜演じる岩崎楓が東大を目指すことを両親に言えないと阿部寛演じる桜木建二にこぼす場面があった。バドミントンで五輪を狙えるほど将来有望なアスリートながら、故障のため大学へのスポーツ推薦を逃した岩崎は「親をまた失望させるのが怖い。うちの親は私の夢を一生懸命応援してくれてるから」と葛藤する。

岩崎の両親は過干渉な毒親だ。娘が隠れて受験勉強をしていることに気づかず、勝手に実業団にバドミントンの練習に行かせる。夫婦揃って練習をスタンドから見学する。さらに、疲労困憊で辛そうな娘に向かって「体調管理には気をつけろって言っただろ!バカ!」とののしったり。それでも、岩崎はひたすら耐える。

そんな岩崎を、桜木はこう諭す。
「おまえはやさしいな……。でもな、いくら親子だからって、親の期待を一身に背負う必要はない。親には親の人生、おまえにはおまえの人生がある。おまえが背負うのは、おまえの人生だけだろ?」

そして、こう言い放つ。
親っていうのはバケモンだ。そいつに理解させるには、親子の縁を切るくらいの覚悟が必要だ

覚悟を決めた岩崎は両親に対し、桜木たちの目の前で「もう、(バドミントンの)練習には出ない。私東大を受験する」と打ち明ける。激高した父親(駿河太郎)から平手打ちされてもひるまず、「私は親との縁を切る覚悟で話してるの!」と言い返す。そして、東大もオリンピック出場も両方叶える決意を伝える。
これまで親の操り人形のように従順だった岩崎が、初めて両親に反抗したのだろう。そのことは、「ふざけんな。できるわけがない!」と狼狽した顔で立ち去った父親の様子から見て取れた。