現在、大分で幼児から高校生まで無学年制の英語教室を主宰する廣津留真理さん。一人娘のすみれさんは、小学校から高校まで公立校に通い、ハーバード大学に現役合格&首席卒業。帰国した現在は、バイオリニスト、作曲家、著述家、大学講師、TV番組のコメンテーターなど、多方面で才能を発揮し活躍中だ。大分という地方都市に生まれ育ち、海外留学したこともなければ、塾に通ったことも模試さえ受けたこともなく、ハーバードの面接も自宅の部屋からオンライン受験。世界トップの大学に入る学力を支えたのは、幼児期から母と実践していた家庭学習だった。

2019年、廣津留真理さん&すみれさん親子が開催したサマースクールに集ったハーバード大生、スタンフォード大生、ジュリアード音楽院生たち。写真提供/廣津留真理

すみれさんの大学入学を機に起業した廣津留さんは、すみれさんとの家庭学習を通して編み出した英語レッスンを現在、オンラインで行っている。英語指導にとどまらず、子育てに関するセミナーや、現役ハーバード生を講師陣に迎えるサマースクールSummer in JAPAN(SIJ)を毎年主催するなど、これまで約800人の現役ハーバード生に関わり、のべ1万人以上の親子を見てきた廣津留さんに、今回は、子どもを伸ばしたいと思う親な今すぐやめたほうがいい子どもへの質問について話してもらう。

廣津留真理(ひろつる・まり)
ディリーゴ英語教室代表/一般社団法人Summer in JAPAN(SIJ)代表理事兼CEO/株式会社ディリーゴ代表取締役。大分県在住。早稲田大学卒業。一人娘のすみれさんは、大分の公立高校から留学経験なしでハーバード大学に現役合格&首席卒業。彼女への家庭内での学習指導経験を踏まえて編み出した独自の「ひろつるメソッド」を確立。大分県の英語教室や県内外のセミナーにて、これまでのべ1万人を指導。現役ハーバード生が講師陣のサマースクールSummer in JAPANは、2014年、経済産業省の「キャリア教育アワード奨励賞」受賞。「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)、「セブンルール」(カンテレ・フジテレビ系)などメディア出演多数。著書に、英語経験ゼロの子も1冊で長文読解までできるようになるドリル『英語ぐんぐんニャードリル』 、娘と実践した家庭学習メソッドを公開した『成功する家庭教育 最強の教科書』(ともに講談社)ほか。ディリーゴ英語教室 https://dirigo-edu.com
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子どもへの定番の質問に潜む罠

「将来の夢は何?」「将来は何になりたい?」

大人が子どもに聞く質問の定番ですね。物心ついた頃から社会人になるまで、子どもは何回もこの質問を投げかけられることになります。
小さい頃は、サッカー選手、パティシエ、お花屋さん、歌手など、夢のある職業名が並びます。今だったらYouTuberも多いかもしれません。それがやがて「現実を見なければ」という意識が芽生えると、志望校の名前だったり、志望企業名になっていきます。
「進学率のいい学校に入ってほしい」「一流大学に入ってほしい」「安定した職業に就いてほしい」「大企業に勤めてほしい」と思っている親が多いからこそ、そんな親の思いをキャッチして、子どもも将来の夢を「現実的に」軌道修正していくのかもしれません。
けれど私は、本当に子どもを伸ばしたい、と願うのなら、将来の夢を「名詞」で答えさせようとするのは、やめたほうがいいと思っています。