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「学費0円」なのに医師国家試験「ほぼ100%合格」の凄い医学部があった…!

合格率は9年連続で全国1位!
3月中旬に合格発表が行われる医師国家試験(以下、国試)。毎年約9割の受験生が合格する試験だが、医学部のなかには、その「合格率」を上げるために様々な対策を実施しているところもある。前編では、医学部入試の最高峰である「東京大学」の国試合格率が、意外にも全国平均以下である理由について紹介した。
 →【前編】最難関「東大医学部」が、医師国家試験で「合格率全国1位」になれない理由

今まで国試関連の取材をしたときに、多くの医学部教授が口にしたのが、「下位対策」という言葉だ。合格率が約9割の試験だから、成績上位、中位の学生は合格する。合格率上昇のポイントは、下位の学生の学力をあげるボトムアップだ。

「全国公立で最下位」の危機感

国公立大学は一般的に、国試対策を学生の自主性に任せていたが、近年その対策に力を入れている大学が数多く出てきた。熊本大学もその一つである。契機は、2010年と2011年に新卒と既卒を合わせた合格率が国公立大学51校中で最下位、全国順位も10年が80校中69位、11年が74位だったことだ。

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同大学の臨床医学教育研究センター長で、医学科長の尾池雄一教授が2年連続で国公立最下位になったときのことを振り返る。

「そのときまで、国試対策は完全に学生の自主性に任せておりました。地元の熊本日日新聞に『国公立最下位』と報道されて、大学関係者が釈明に追われました」

翌2012年に臨床医学教育研究センターを設立。医学教育専門の教員を置き、グループ学習ができる部屋を確保した。さらに、大学が費用を負担して、6年次に国試の模試を2回受験できるようにした。

「その後、合格率が上昇しましたが、昨年の第114回の国試で、また国公立大で最下位に。このため、より手厚いケアによる全員合格を目指して、昨年の4月から『TEAM100』という教員と学生で構成される特別チームを結成しました。

昨年の国試の結果分析から、成績下位層の学生の勉強が間に合っていないことが判明。6年生進級時にそれまでの試験の結果から学修進捗状況が心配な学生30名程度をそのチームに入れ、1人のメンター教員が3~4人の学生を担当し、学修状況を見てアドバイスしています」(尾池教授)

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