東京大学の赤門[Photo by iStock]

最難関「東大医学部」が、医師国家試験で「合格率全国1位」になれない理由

医学部入試と国家試験は「全く別物」

3月16日、第115回医師国家試験(以下、国試)の合格発表があった。毎年厚生労働省は、合格発表時に「学校別合格者状況」も公表している。大学入試の最難関は東大だから、国試の場合も東大をはじめとした旧帝大の合格率が高いと思っている人が多いかもしれないが、実際にはそうではない。入試時の偏差値と国試の合格率にはあまり相関性がないのだ。

国立大学の合格率が入試時の偏差値に比べて高くない理由、とある大学が毎年、合格率ほぼ100%で全国トップを守り続けている理由、そして一部の大学が、見かけの合格率を上げるために行っているカラクリなどを紹介したい。

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旧帝大の国試合格率が低い事情

今年の2月6日と7日に行われた第115回国試の出願者数は1万160人(新卒が9359人、既卒が801人)で、受験者数は9910人(新卒が9159人、既卒が751人)。合格者数は9058人(新卒が8649人、既卒が409人)で、合格率は91.4%(新卒は94.4%、既卒は54.5%)だった。新卒の方が、合格率が高い。

約9割の合格率を高いと感じるかもしれないが、逆に言えば毎年約1割が不合格になる厳しい試験であり、「ほとんどが合格する試験」を受ける受験生のプレッシャーは大きい。合格すれば4月から白衣を着て研修医として働けるが、不合格なら医師国家試験予備校などで勉強して、翌年再受験することになる。合否が大きく明暗を分けるのだ。

ここで厚生労働省がホームページで公表している国試の「学校別合格者状況」と河合塾の「医学部入試情報2021 医学部ボーダーライン(入試難易度)一覧」の表を見てほしい。

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