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舞台『刀剣乱舞』最新作の魅力を支える、「2.5次元舞台」30年の歴史

テニミュ、セーラームーン、サクラ大戦
須川 亜紀子 プロフィール

真田十勇士がなぜそこにいるのか、大坂夏の陣に居合わせないはずの高台院が彼らを率いている真意は? 謎は謎をよび、刀剣男士はその真意を確かめるべく、彼らの居城に足を踏み入れる…といった物語になっている。

見どころは、三日月宗近(鈴木拡樹)と高台院(一路真輝)が対峙する場面である。史実では、太刀・三日月宗近は時代を経て高台院の手に渡り、彼女亡き後は徳川秀忠が所持し、徳川家の家宝となった。つまり、『无伝』での対峙の場面で、高台院の行く末を知る三日月と、豊臣家の滅亡を見届けようとする高台院は、言葉にできない哀愁を共有しているのだ。

 

そうした物語の奥深さもさることながら、この円形劇場は4つの舞台があり、客席が360度回転してすぐに場面転換するので、ファッショナブルな衣装を身にまとった刀剣男士、真田十勇士と妖怪のような歴史修正主義者たちが、入り乱れる殺陣のシーンも見ものだ。

この機会にぜひ2.5次元舞台の世界に足を踏み入れてほしい。一度ハマったら最後、出てこられるかどうかは保証できないが…。

※2.5次元舞台の詳細は、拙書『2.5次元文化論―舞台・キャラクター・ファンダム』を参照してほしい。

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