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舞台『刀剣乱舞』最新作の魅力を支える、「2.5次元舞台」30年の歴史

テニミュ、セーラームーン、サクラ大戦
須川 亜紀子 プロフィール

『テニミュ』が与えた衝撃

そうした流れの中で、オーディションで選ばれた若手俳優たちによって上演されたのが『テニミュ』であった。中学生のテニス部員たちの濃いキャラと奇想天外なテニスの試合が特徴的なこの物語が舞台化されると、テニスラケットを刀に見立てた殺陣のような優雅でシャープなダンスと、試合の際のショットを、光と音と素振りで表現するという画期的な技法により、たちまち話題となった。

また、ユニフォームや髪型などの外見だけではなく、各キャラクターの人格の「種」をもつかどうかを基準にしたキャスティングにより、役者とキャラクターが一体化するような錯覚を生じさせた。必然、人気キャラクターを演じた若手俳優の多くには、アイドルの追っかけと同じような熱烈なファンがついた。

 
 

加えて、『テニミュ』には、本編が終わった後のエンディング(カーテンコール)にて、出演者と観客が一緒に歌を歌って楽しむというミニコンサートのようなものもある。舞台上のキャラクターたちは、観客席に降りてきて、ハイタッチをしたり、目を合わせるなどのファンサービスを行う。キャラクターがそばに立っているだけで、ファンは嬉しくなってしまうのだ。

「『テニミュ』を観ると元気になる。明日も頑張ろうっていう気になる」

とは、『テニミュ』ファンがよくもらす感想だ。

他にもいろいろな楽しみ方があるが、2.5次元舞台の醍醐味は、「キャラクターに会える」だけでなく「触れ合い」そして、その感動を他のファンとSNSなどを通じて分かち合い、さらにキャラクターを演じた俳優たちともSNSやイベントを通して共感しあえることだ。人気俳優ともなると、ファンイベントでバスツアーや誕生日パーティなども企画される。まさにアイドルと同じなのである。

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