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舞台『刀剣乱舞』最新作の魅力を支える、「2.5次元舞台」30年の歴史

テニミュ、セーラームーン、サクラ大戦
須川 亜紀子 プロフィール

ただ、このミュージカルはファミリー向けだったため学校のお休み中(春、夏、お正月休みなど)に上演されており、児童向け演劇、もしくはアニメイベント的要素が強かった。

7代目地場衛/タキシード仮面役の城田優[Photo by gettyimages]
 

その次に2.5次元舞台の源流として挙げられるのが、ゲーム「サクラ大戦」(1996年~)を原案とした舞台・ショー『サクラ大戦歌謡ショウ』シリーズ(1997~2006年、以下『歌謡ショウ』と表記)だろう。

『サクラ大戦』とは、大正時代の東京を模した「太」正時代の帝都を舞台にした作品だ。霊力(超能力)を持つ少女たちが、普段は歌劇団として舞台に立ち、いざという時は華撃団としてロボットを操縦し帝都を襲う敵と戦う、ドラマチックアクションゲームであり、アニメ、マンガにもなっている。

ゲームに登場したキャラクターの声優自身がそのキャラを演じるこの舞台は、プロデューサー広井王子氏が子どもの頃に親しんだSKD(松竹歌劇団)の影響を受けて企画されており、劇中劇、歌、踊りが複合したショーであった。

のちの『ラブライブ!』のような声優/キャラクターコンサートの源流でもあるこの『歌謡ショウ』は、声優の声とキャラクターに似せた外見から、その後の2.5次元舞台を彷彿とさせるものだった。しかし、この『歌謡ショウ』も、夏休みや正月休みに数日間行われるイベントの様相を呈していた。

声優が演じる舞台として、アニメ版の声優が自分の役を演じるミュージカル『HUNTERxHUNTER』(2000年)も忘れてはならない。見た目もキャラクターにそっくりな声優たちが織り成す舞台は、まさに2次元世界に迷い込んだような異空間であった。こちらも学校がお休み中の数日間の上演であった。

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