日向坂46小坂菜緒が語るグループの成長と手応え「“いい意味”で遠慮がなくなってきた」

1998年に行われた長野五輪で、スキージャンプ団体の金メダル獲得を陰で支えた“テストジャンパー”の活躍を描いた映画『ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜』が6月18日から全国公開される。

テストジャンパーとは、競技前にジャンプ台の状態を確かめ、選手が安全に飛べるようになるまで繰り返し飛ぶ裏方のこと。今作で、唯一の女性としてテストジャンパーに挑んだ小林賀子役を演じた、日向坂46の小坂菜緒がインタビューに応じ、演技への想いや自身のグループについて語った。

写真/現代ビジネス
こさか・なお/2002年、大阪生まれ。アイドルグループ「日向坂46」のメンバーで、デビューシングル「キュン」から4作連続でセンターを務める。5月26日に1年3ヶ月ぶりとなる5枚目シングル「君しか勝たん」をリリース。ソロでは女性ファッション誌「Seventeen」の専属モデルとして活躍し、1st写真集が集英社より6月29日に発売することも決定

(取材・文/白鳥純一 撮影/田中智久)

 

“怖さ”を消して挑んだ

――小坂さんは、実際にジャンプ台を使った撮影も経験されたそうですね。役作りのご苦労や、ジャンプ台に登られた感想を教えてください。

スタートシーンの撮影は、実際に競技で使われているジャンプ台の上で行われました。とにかく高くて…。高い所があまり得意ではなかったこともあり、初めて登った時はめちゃくちゃ怖さを感じました。でも、私の前に撮影をされていた田中圭さんが、「最初は怖かったけど、俺がいけたんだから大丈夫だよ」って後押ししてくださって…(笑)。その言葉のおかげで、撮影を乗り越えられました。

(c)2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会

――怖さを微塵も感じさせない、堂々とした表情での演技をされていたように見えました。

緊張感はありました。でも、「ビビってばっかりじゃダメだ」と思って、スタート地点に座った時には、“怖さ”を消して挑むように心がけました。そのおかげで、テストジャンパーの「緊張感の中に隠れた自信」を表現できたのではないかと思います。

――長野オリンピックが行われたのは、1998年のことでした。小坂さんが生まれる4年前の大会ですが、どのようなイメージをお持ちでしたか?

私はオリンピックが好きで、試合もよく観ていたので、「長野五輪のジャンプ団体で、日本が金メダルを獲った」という話はもちろん知っていました。

でも、「どの選手が、どのように活躍したか」などの詳しいことはあまり知らなかったので、お話をいただいた時から、実際の試合映像を観たり、当時のことを調べたりしながら役作りをしていきました。

完成披露イベントの様子 (c)2021映画「ヒノマルソウル」製作委員会

――今作では、唯一の女性テストジャンパーとして長野五輪に挑む、小林賀子を演じられました。演じる上で、どのような点を意識されましたか?

女子のスキージャンプがまだ五輪の競技種目ではなかった時代に、「スキージャンプで戦っていきたい」という想いを胸に、わずか17歳でテストジャンパーに挑んだ女性の役でした。

小林さんは女子ジャンプの未来を切り拓いた方でもありますし、作中では「テストジャンパーの未来につながるキーワード」を発信している場面も多い。まずは、「強い気持ちを持って、存在感が薄れないようにする」という意識で取り組みました。実際の撮影現場でも、女子は私一人という状況だったので、役と自分の気持ちが結びついた部分もあり、演じやすかったように思います。

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