撮影:山本倫子

「性別がない」モデル・井手上漠が、“普通”や“当たり前”について考えた高校時代

先生や校則に対して、思っていること

性別にとらわれずに生きる――。

世の中に新たな価値観が生まれつつある今、若い人を中心に注目を集めている人物がいる。モデル、タレントの井手上漠さんだ。

漠さんは身体も戸籍も性別は男性。しかし、Twitterのプロフィール欄には「いでがみばくです、性別ないです」と記しているように、心は男性でもあり女性でもある一方で、そのどちらでもないと表明している。

今春、高校を卒業し、生まれ育った島根県・隠岐の島から上京。

初のフォトエッセイ『normal?』には、“普通”ではない自分に悩み続けた半生や、印象的な先生との出会い、学校という閉鎖的な空間で新たなルール作りを提案し、教師たちを動かした経験も綴られている。

撮影:山本倫子
井手上漠(いでがみ・ばく)
2003年1月20日生まれ。島根県隠岐郡海士町出身。15歳でジュノン・スーパーボーイ・コンテスト”DDセルフプロデュース賞”を受賞し脚光を浴びる。以降、数多くのメディアに登場する他、サカナクションのMV『モス』への出演に抜擢されるなど多方面で活躍。現在はモデル業を中心に活動。初のフォトエッセイ『normal?』が話題となっている。
 

「僕らの時代には、“そういう人”がいなかった」

その一つが、隠岐島前(おきどうぜん)高校での制服改革だ。

制服改革のきっかけについて、漠さんは次のように明かす。

「高校で仲良くなった友人の中には、私のように生まれ持った性別に違和感を覚えている子が何人かいて、会話の中で制服についての話題が出ることが多かったんです。

もともと私たちの高校の制服は、女子用(ブレザー&スカート)、男子用(学ラン)と、性別によって分けられており、私自身は、学ランはさほど嫌いではありませんでした」

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