6月3日に最終回を迎えた「KINGDOM」は、デビュー2年半の若手グループからデビュー10年目のベテランまで、キャリアも音楽性も大きく異なる6組のK-POPグループが出演し、さまざまなテーマのステージを制作、ステージ映像の再生回数や視聴者投票も取り入れ優勝者を決めたサバイバルプログラムだ。

以前、「韓国でなぜサバイバルプログラムが多いのか」というコラムでも書いたのだが、韓国ではサバイバルプログラムが非常に多く放送されてきた歴史がある。その証拠という訳ではないが、「KINGDOM」では所属事務所が主体となって行われたデビューメンバーを決定するサバイバルプログラムを経てデビューしたグループが3組、また、韓国で社会現象を巻き起こした期間限定グループWanna Oneのメンバーを決めたサバイバルプログラム「PRODUCE101 season2」や、高校生ラッパーNo.1の座を争うサバイバルプログラム「高等ラッパー」、2012年に始まり昨年シーズン9が放送された、プロアマ問わず韓国ラッパーの頂点を決めるサバイバルプログラム「SHOW ME THE MONEY」など、個人参加のサバイバルプログラムを経験しているメンバーも複数いた。

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K-POPのグローバル人気とグループを続ける難しさ

「KINGDOM」は、その絶妙なキャスティングで番組開始前から多くの注目を集めていたプログラムでもある。出演した6組にはベテランと言われるアイドルが含まれ、カラーもバックグラウンドも非常に異なるグループが集結。

2012年に韓国デビューしたバラードなどボーカル力の高さに定評のあるBTOB 、2015年に韓国デビューしヒップホップ色の強い楽曲で多くの1位を獲得してきたiKONのベテラン2組に加え、モデル並みのスタイルでビジュアルアイドルとも言われるSF9、「KINGDOM」の出演権利をかけた「Road to KINGDOM」から勝ち上がってきたTHE BOYZ、TWICEと同事務所でメンバー自身が制作した個性的な楽曲とパフォーマンスが光るStray Kids、2018年デビューの出演者の中でマンネ(最年少)グループでパワフルなイメージのATEEZが参加した。

※以下、第1ラウンドパフォーマンス動画。全参加グループが見守る中パフォーマンスするという対面式で実施。

近年、K-POPが世界的に人気を得ていると言われている。世界的人気とは何を指すのか明確な定義が存在しないので、その意見に賛成できないという人もいるだろう。特にコロナ渦になってからは、ワールドツアーに開催地在住の観客が押し寄せたり、現地の有名メディアのインタビューを受けたりという目で見てわかりやすい指標がなくなったことで、世界的な人気を定義するのはさらに難しくなった(BTSの人気とK-POPの人気はベクトルが異なるため、分けて考えるべきだと個人的には思っている)。

それでも、「KINGDOM」に出演した6組は、YouTubeで公開された「KINGDOM」パフォーマンス映像のコメント欄などを見ても、海外K-POPファンの間での人気がかなり高いグループだと言えるだろう。ご存じの方も多いと思うが、韓国では毎月のように新人アイドルグループが複数デビューする。デビュー6年のiKONが「KINGDOM」でベテラン枠になることから、いかにK-POPの新陳代謝が活発かわかるだろう。