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伸びる選手の裏には“理論”があった!優れた指導者が支持する「成功のピラミッド」

ほめて伸ばすコーチング(10)
皆さんには、人生を決定づけた監督やコーチとの出会いがあっただろうか? あるいは、あなたのお子さんにはそのような存在がいるだろうか。日本のスポーツ界に目を向けると、哀しいかな確たる理論も持ち合わせず、未だに鉄拳を用いる指導者が存在する。
日本のスポーツ界は変わらなければいけない。発売中の『ほめて伸ばすコーチング』から一足早く、スポーツ環境の改善に役立つ提言を公開。>今までの連載はコチラ

個人的な楽しみと自己犠牲の精神

元UCLAの名監督、ジョン・ウッデンはチームが成長するには15の要素があり、それが5段階のピラミッドになっているとの哲学でチーム作りをした。アメリカの指導者に語り継がれる「成功のピラミッド」だ(ピラミッドの土台については『優れた指導者に語り継がれる「成功のピラミッド」とは』参照)。

ピラミッドの真ん中に位置する3ブロックは、「コンディション」「技術」「チーム精神」で構成される。

 
●「コンディション」 肉体、精神、モラル、心の健康を意味する。プレーにおける細かな動作は、繊細なコンディション作りがあるからこそ築かれる。ベターとベストには大きな隔たりがある。ベストコンディションは、日々のトレーニング、休息、減量があって初めて完成する

駆け出しのコーチだった頃、私は選手に「他者よりも良いコンディションを作れ」と命じたものだ。が、キャリアを重ねると「他人のことは気に掛けず、自分の最大限の努力をすることが他を圧倒することになる」と、考えを改めた。選手諸君にも、そうしてもらいたいと願っている。

●「技術」 基礎を身に付けているからこそ可能になるプレーを技術だと感じている人が多いだろう。とはいえ技術とは、知識やパフォーマンス以上のものだ。名選手は、本人の感覚によって絶妙なタイミング、あるいは瞬時に高度なプレーを発揮する。

コーチは、しばしば技術の高い選手と身体能力の高い選手のどちらかを選ばねばならない局面に立たされるが、私は間違いなく前者を選択する。そういった選手はハードワークの積み重ねによって、技術を体得しているからだ。

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