優れた指導者に語り継がれる「成功のピラミッド」とは

ほめて伸ばすコーチング(9)
林 壮一 プロフィール

チームを成長させる「5つの土台」

ウッデンはチームが成長するには15の要素があり、それが5段階のピラミッドになっているとの哲学でチーム作りをした。アメリカの指導者に語り継がれる「成功のピラミッド」だ。土台となるのは、「勤勉さ」「友情」「忠誠心」「協力」「熱心さ」の5つ。ウッデンの言葉でピラミッドを説明しよう。

●「勤勉さ」 自分の仕事に代わりはいない。綿密な計画を立て、努力した者にだけ、結果が付いて来る。どんな時もベストを尽くせ。
●「友情」 互いに尊敬し合い、献身的に付き合うことが必要だ。友情は人生を豊かにしてくれるもの。相互の理解が発展的な関係を築く。
●「忠誠心」 自分自身、そして形成する集団のひとりひとりから信頼を得るべし。これこそが、チーム作りの出発点である。
●「協力」 全ての同僚の声に耳を傾け、独りよがりにならずに最善の策を見出す。他者の利益のために自分を犠牲にするようなことはするな。粗野な付き合い方よりも紳士的な交流の方が、プラスの人間関係を作るものだ。
●「熱心さ」 プレーをとことんエンジョイすること。成功しなければ、心の底から喜ぶことはできない。
 

土台の上に「自制心」「警戒」「主導権」「意欲」の4つが積まれる。

●「自制心」 行動が感情に支配されてしまうとチームはミスを犯す。規律を守り、精神を安定させて日々の練習に臨まねばならない。良き選択と常識が本質的要素となる。
●「警戒」 常に周囲を観察し、注意を怠るな。
かつて、UCLAにダニー・クラムというガードがいた。カレッジ(短期大学)を卒業後、UCLAに入って2季プレーした。ダニーは良い選手ではあったが、グレイトと呼べるレベルではなかった。でも彼は、全ての練習メニューに対し「なぜ、このトレーニングが必要なのでしょうか? 目的を教えて下さい」と食らいついてきた。その観察力が、卒業後のダニーを全米で指折りのコーチにした。
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