2021.06.17
# 音楽 # エンタメ

長寿音楽番組『Mステ』『CDTV』は、なぜ「お荷物」と呼ばれるようになってしまったのか

木村 隆志 プロフィール

連ドラ主題歌との相乗効果が激減

さらにもう1つ、「お荷物」扱いされやすくなったわかりやすい理由がある。

それはテレビ番組に出演したがらないアーティストが増えたこと。わかりやすいのは連ドラの主題歌を担うアーティストたちで、彼らは人気があるからこそ起用されるのだが、音楽番組に出演しないケースが目立つようになった。

たとえば、TBSは今春『リコカツ』『着飾る恋には理由があって』『ドラゴン桜』と3つの連ドラを放送しているが、主題歌を担うアーティストで『CDTVライブ!ライブ!』に出演したのは『着飾る恋には理由があって』主題歌「不思議」の星野源だけ。『リコカツ』主題歌「Pale Blue」の米津玄師は出演していない。

それどころか『ドラゴン桜』に至っては主題歌がない。2005年の前シリーズでは、melody.の主題歌「realise」と山下智久の挿入歌「カラフル」があっただけに、時代が大きく変わったことがわかるだろう。

 

かつては連ドラの主題歌と挿入歌を担うアーティストが自局の音楽番組に出演することは当然であり、連携することで相乗効果を図っていた。

しかし、連ドラの制作サイドは音楽番組に出演しないアーティストを主題歌に起用し、音楽番組の制作サイドも連ドラの主題歌を担うアーティストを必ずしもキャスティングしない。同じテレビ局の中でありながらも、音楽番組と連ドラの結び付きは以前ほど強くなくなっている。

また、「挿入歌を採用しない連ドラが増えた」ことも、音楽番組との相乗効果が期待しづらくなった裏付けの1つ。視聴率という結果が出ないこともあって、今や局内における音楽番組のサポート体制は十分ではないようなのだ。

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