長谷川滋利が「甲子園は炎天下で死者が出るまで変わらない」と断言するワケ

ほめて伸ばすコーチング(3)
林 壮一 プロフィール

とんでもないことが起こって初めて変化が生まれる

長谷川は引退後も米国カリフォルニア州に住み、シニアのプロゴルファーとして研鑽を積みながら、オリックス・バファローズのシニアアドバイザーを務めている。

シニアプロゴルファーとしての長谷川滋利氏
 

「今日、プロ野球でさえ、100球投げたらピッチャーは交代します。僕が仕事をしているオリックス・バファローズもそうです。もちろん、100球を超えると打たれるということもありますが、ピッチャーの肩を守る意味で当然のことです。どの球団でもプロのエースが1試合で100球くらいしか投げないのに、高校野球だけが未だに150球、多いケースなら200球も投げている。なおかつ連投している

誰もが悪いって分かっているんですよ。それなのに、やらせてしまう。過密スケジュールで甲子園が行われるということが歴史として続いており、まったく見直すことができない仕組みになっているんです。今まで続いて来た伝統が、正しいか否か検証しないことが一番の問題だと思いますね

現場の人間が、悪しき伝統だと理解しながら改善策を見出せないのが甲子園なのだ。

「高野連にも知り合いがいますから、そういう人たちに問題点を指摘しても『その通りだ』とは言うものの、変えられないというシステムです。僕も最初は変えようと一生懸命考えましたが、色んな人の話を聞くたびに、これは変わらないなと感じました。歴史とか社会の体質が尾を引いているからなのでしょう。日本の場合、法律的強制力がありませんしね。

ですから、炎天下でやるのも、死人が出るまで続けるの? ということなんですよ。仕組みっていうのは、とんでもないことが起こって初めて動き、変化が生まれるでしょう。それが日本のやり方なんですかね……

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