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幼少期からの“暴力”コーチが奪う、日本人選手の尊厳と積極性

ほめて伸ばすコーチング(1)
皆さんには、人生を決定づけた監督やコーチとの出会いがあっただろうか? あるいは、あなたのお子さんにはそのような存在がいるだろうか。日本のスポーツ界に目を向けると、哀しいかな確たる理論も持ち合わせず、未だに鉄拳を用いる指導者が存在する。
的外れなコーチングや、軍隊的思考を押し付けるコーチの下で汗を流している若者は、自身が選んだ競技を心から愛せるだろうか。日々の練習に充実感を得られるだろうか。
日本のスポーツ界は変わらなければいけない。6月18日に発売される『ほめて伸ばすコーチング』から一足早く、スポーツ環境の改善に役立つ提言を公開。

サッカー界を揺るがした暴力事件

2019年10月10日、日本特有の暴力指導が高校サッカー界で発覚した。鹿児島県の私立、出水中央高校の監督が練習試合中に選手を呼び止め、左太股に蹴りを、その直後に右頬に平手打ちを放った。動画がネット上にアップされ、大きな話題となった。

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同監督は力一杯、右足のキックと左手でのビンタを選手に見舞っている。軽い暴行などといったレベルのものではなく、被害者学生は右頬を張られた後、腰からグラウンドに崩れ落ちた。ボクシングで言えばクリーンヒットされた後のダウンである。

 

この映像を目にした元日本代表の戸田和幸は「未だにこんな事が行われているとは。信じたくない動画です」とツイート。日本サッカー協会会長を務め、Jリーグを立ち上げた川淵三郎もツイッターで「こんな指導者を長い間放置してきたサッカー界は深く反省しなければならない。皆さんに不快な思いをさせて誠に申し訳ありません。という言葉だけでは済まない気持ちです」と書いた。

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