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「がん」の治療で自己負担する金額はいくら…?「部位ごと」にこんなに違った!

「いのちの値段」を検証する

生きるか死ぬかはおカネしだい――。増え続ける医療費を抑制するため、後期高齢者にも負担を強いる時代がやってくる。病気ごとに、いくら費用がかかって、これからどう増えるのか。死ぬまでにかかる治療費の総額=「いのちの値段」を検証する。

高額療養費制度のワナ

最後に「がん」に目を転じてみよう。簡単な手術で寛解する可能性が高い早期(ステージI)か、術後の抗がん剤や放射線治療などの可能性も出てくる進行(ステージIII)かによって「いのちの値段」は倍以上に変わってくる。

厚労省の発表によれば、'19年にがんで亡くなった日本人は38万300人。その中でも、もっとも死者が多かったのが肺がんだ。たとえば65歳で肺がんになった場合、早期発見ならば手術も部分切除のみで済み、術後の胸部CT検査、X線検査代などを合わせても、自己負担額は41万3070円。

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しかし、これが進行がんとなると、その費用は一気に跳ね上がる。

手術自体も開胸での肺全摘術となり、体にかかる負担も部分切除の比ではない。さらに術後も高額な抗がん剤治療を余儀なくされるケースが多く、手術費と術後治療費を合わせて87万2740円もかかる。この金額は、早期と比べて倍以上だ。

肺がんに次いでがんの死因2位となっているのが大腸がん。日本人男性の11人に一人、女性でも13人に一人がかかる「国民病」だ。こちらも早期発見ならば内視鏡手術とPET検査などを合わせても20万8510円で済むが、進行がんとなれば、術後の抗がん剤治療費が加算され69万2110円に達する。

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