柔軟剤は必ずしも入れなくていい!?

――柔軟剤こそ香りもあるし、臭い対策になるのでたくさん入れる方がいいのかと思っていました。

それは逆かもしれないですね。増やした方がいいのは「水」だけ。逆を言えば、「水」以外は減らした方がいいです。洗濯機に入れる衣類も詰め込みすぎると、水が足りなくなるので汚れがきちんと落ちない。ドラム式の場合、叩き効果をうまく出さないといけないのですが、中でグルグル回っているだけだと汚れが出て行きにくいんです。衣類をいっぱいになるまで入れてしまう方が多いですが、衣類の量は半分から3分の2が目安。そうすると汚れが落ちやすくなります。

縦型洗濯機の場合は、水の量を増やしてください。最近は節水できる洗濯機で水の量が少ないものもありますが、それだと足りないことが多い。そのため、汚れがうまく落ちないこともあります。水の量は洗濯機が自動的に測ってくれますが、それより1段階多い水量に設定するといいと思います。

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臭い対策として、洗剤を部屋干し用にするとか、柔軟剤を使うとか、漂白剤を入れるとか方法はいろいろあると思うのですが、まずはいつもよりも入れる衣類の量を減らし、水の量は増やすように見直してみていただきたいです。いつもの洗濯機、いつもの洗剤で構いませんので、「衣類と水の量」と「すすぎの回数」の調整をしてみてください。それだけで変わると思います。

僕も以前は衣類についた皮脂がきちんと落ちていないことで菌が繁殖し、皮脂残りが臭いの主な原因だと思っていて、もちろんそれも原因のひとつとしてあるんですが、ここ2年くらいでいろんな方から相談を受けてお話を聞いていると、臭いが気になるとおっしゃっていた方のほとんどが、すすぎが1回だったり、洗濯機に衣類を詰め込んでいたり、なおかつ柔軟剤を使っていて。そこで、水の量、特にすすぎ不足、そして柔軟剤の使い方が原因になっているんだなってことに気づいたんです。

〔PHOTO〕iStock
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1回のすすぎだと、きちんとすすぎ切れていないことが実は多く、衣類が臭うという人の多くはその1回のすすぎのときに柔軟剤が投入されていたりするんですよ。洗濯って洗いの工程で、洗剤がしっかり汚れを包み込んで、その包んだ汚れと洗剤をすすぎで薄めて流していくのですが、すすぎが不十分なうちに柔軟剤が投入されてしまうと、洗剤と汚れが柔軟剤によって衣類にまた戻ってしまうことになるので、それが臭いの原因になると考えられる。実際にすすぎの回数と柔軟剤の使用法を見直してみると嫌な臭いが改善したという声が僕のところにたくさん届くようになりました。だから、臭いを抑えるために柔軟剤は必ずしも使わなくてよくて、できるだけシンプルな洗濯方法がいいのではないかと思っています

すすぎ1回でOKと謳っている洗剤で洗濯したすすぎの1回目の水(左)と、すすぎ2回目の水(右)。この濁り(すすぎきれていない洗剤や汚れ)が臭いの元になっている。写真提供/中村祐一