雨の日だけでなく、大気中の汚れや花粉などの付着を防ぐために「部屋干し」することがあると思いますが、部屋がなんだかジメジメしたり、洗濯物からイヤな臭いがしたりと不快なことが起こったことはありませんか? 特に、臭いに悩まされている方は多いのではないでしょうか。ですが、「臭いの原因は部屋干しではない」と教えてくれたのは、“洗濯王子”こと洗濯家の中村祐一さん。では、何が原因なのか? 臭いの原因、臭いを出さない洗濯のポイントについてお話を伺いました。

文・FRaUweb編集部

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中村家は一年中「部屋干し」

――「部屋干しにはメリットが多い」という中村さん。具体的なメリットを教えてください。

部屋干しと聞くと、あまりいいイメージがない方もいらっしゃると思いますが、いろいろ考えてみるとメリットは多いので、我が家は一年中部屋干しをしています。

理由のひとつに、紫外線で衣類が傷まないことがあります。衣類もけっこう日焼けをするんですよね。それによって色あせが起こってしまったり、白いものでも黄ばんでしまって変色することもあります。なので、部屋干しは衣類にやさしいということも言えます。

写真提供/中村祐一

――日差しが強い日に洗濯物を外に干すとカラッと乾いて良いイメージがあったのですが……。

外干しの場合、風が吹いて空気が動く、湿った空気が室内のように溜まらないという点で乾きやすいと言えますが、洗濯物を乾かすのに「光」自体は必要ないんですよ。光に当てないと乾かないと思っている方は多いと思いますが、それは違うんです。夏の場合、気温が上がるので乾きやすいということはありますが、基本的に光は必要なくて、逆に光が当たることによって服の色が変わったり、素材がもろくなったりと衣類を劣化させる原因になってしまいます。

あと、窓は外側と内側ありますが、外側のほうには砂埃などの汚れがつきやすいですよね。だから、そういうものも服につきやすく、せっかくきれいに洗ったものを汚してしまう可能性があります。特に春先は花粉が付いたり、目に見えないもので汚れてしまうこともあるので、部屋干しだとそれを防ぐことができます。

また、天気や時間に左右されにくいことも部屋干しのメリット。梅雨時期の場合、今日は洗えるけれど、明日は雨が降って洗えないなどあると思います。そうなると、洗濯物の量がいつもより増えてしまいますが、部屋干し前提だと毎日同じ量を洗っていける。洗濯量に波ができてしまうと大変ですからね。

今はステイホーム中の方も多いと思いますが、日中ご自宅にいない方が外干しすると、日が暮れる前に洗濯物を取りこめなかったり、突然の雨で濡れてしまうということもある。そういうことにも左右されないので、僕は部屋干しのほうがいいなと思ってやっています。