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投資で事故っても生き残るための神様バフェットの教え「安全余裕率」

間違えることを前提に準備する

世の中はいつも「正しい」方向に進むわけではない

相場格言に「市場は常に正しい」というものがある。この言葉は大変深い意味を含んでおり、投資に関わる市場だけではなく、ありとあらゆる市場経済、さらには「社会という市場」についても同じことが言える。

「市場は常に正しい」ということが意味するのは「あなたが間違っている」ということである。よく、トレーダーや投資家で「この市場はおかしい」という人物がいる。しかし、「市場は常に正しい」のだから、損をしても利益を得ても市場のせいではなく「あなた次第」であるということだ。「自己責任」の大切さをこの格言は示している。

市場というものは「人間の意思の総和」であるから、何らかの形で自分が関与できるような気がする。しかし、市場をパソコンやスマホだと考えれば、この「市場は常に正しい」という言葉の意味が分かると思う。

例えば、自分が電卓をたたいて計算した結果とエクセルの自動計算の結果が異なっていたときに、(自分の計算が間違っているのではなく)「エクセルのソフトに不具合がある」と自信を持って主張することができる人は稀であろう。

また、申請書のフォーマットに入力している際に、エラー表示が出れば、「自分が入力を間違った」と考えるのが自然である。

要するに、市場をスマホやパソコンのように「常に正しい」ものだと考えることが「投資成功の秘訣」なのだ。

また、「市場は常に正しい」ということは、どのような「異常に思える」あるいは「予想外」のことが起こることも正しいということである。だから、人間の極めて浅はかな考えで予想した通りの、(市場の)未来はやってこないであろうということでもある。

ウォーレン・バフェット by Gettyimages

マネジメントの権威であるピーター・ドラッカーや、投資の神様、ウォーレン・バフェットが「未来は予想できない」と繰り返し述べるのも、「市場は常に正しい」から、浅知恵で未来予想などできないという意味である。

 

ただし、ドラッカーもバフェットも、まったく未来について語らないわけではない。ドラッカーは、「未来を窓からのぞく手がかり」について語っているし、バフェットが大成功したのは、「未来は予想できないが備えることはできる」という考え方のおかげだ。

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