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日本がこれ以上、世界から取り残されないようにする一つの確実な方法

いつまで年功序列を続けますか?

想像を超えた現実

「オープンソース・インヴェスティゲーション」と呼ばれる新しい調査報道の手法が、いま世界を席巻している。

これを駆使して事件の真実を明かし、ロシア政府、イラン政府、中国政府に真っ向から挑んでいる国際調査集団「べリングキャット」やその仲間たちの活動ついて、ちょうど1年前に本サイトに「41歳のゲーマー、部屋から一歩も出ずに権力者の不都合な真実を暴く」(https://gendai.ismedia.jp/articles/-/72644)として寄稿させていただいた。

今回、この記事のもとになり、私がプロデューサーとして制作したNHKのドキュメンタリー番組「デジタルハンター~謎のネット調査集団を追う~」がいくつかの賞の受賞を機に再放送されたのにあたり、気鋭の国際政治学者、細谷雄一慶応大学教授に、その意味するところ、そして背後にあるサイバー空間の恐ろしい現実についてお聞きした。それは世界と日本が直面する想像を超えた現実への厳しい指摘であり、極めて興味深く、ぜひ本稿でそのエッセンスを紹介したいと思う。

まずこの番組のあらすじを簡単に紹介させてほしい。

いま、世界のジャーナリズムでは、デジタル空間の海に広がる画像・動画・SNS情報・地図情報など公開された情報にオンラインでアクセスし、鮮やかな分析手法を駆使して国家権力が隠蔽しようとする事件の真相を暴く「オープンソース・インヴェスティゲーション」という新手法が急速に広がりつつある。

その先駆けとなったのが、オランダに本拠がある「ベリングキャット」という調査集団だ。

その創設者は41歳の元ゲーマーのイギリス人、エリオット・ヒギンズ。

ベリングキャットの創設者エリオット・ヒギンズベリングキャットの創設者エリオット・ヒギンズ〔PHOTO〕gettyimages
 

彼は世界中の若い仲間とネットでつながり、ある者はBBCやニューヨークタイムズといった世界を代表するメディアのメンバーとなり、あるいはオーストラリアのシンクタンクの研究員として活躍する。

彼らは「ゲーム感覚」で、ウクライナ上空やテヘランでの民間機撃墜事件、中国のウイグル人に関する問題、コロナ発生時の武漢の状況の真相など、次々と隠された実態を暴いてゆく。今や中国当局や、プーチン大統領さえ、その存在を無視できず、国際政治を動かす影の存在になってきた……。

番組はこの週末、6月13日(日)夕方まで、TVerの番組サイト(https://tver.jp/corner/f0075899)や、NHKプラスの見逃し配信(https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2021060606322)で視聴できる。細谷教授のインタビューも番組末尾で映像で紹介されているので、ぜひご覧いただきたい。

それでは、番組をご覧になった細谷先生とのインタビューに入ろう。

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