中国の習近平国家主席[Photo by gettyimages]

習近平も恐れ震える…ついにアメリカが「中国との戦い」に“マジ”になってきた!

米軍のアフガニスタン撤退を読み解く

アフガニスタン戦争、遂に終わる

アフガニスタンからの米軍撤退が加速している。米国のジョー・バイデン政権は、撤退の理由に「中国との競争」を挙げた。米軍のアフガン撤退は、中国の脅威にさらされている日本や台湾、アジアの自由民主主義国にとって、どんな影響をもたらすのだろうか。

バイデン大統領は4月14日、米同時多発テロから20年となる9月11日までに、米軍をアフガニスタンから全面的に撤退させる、と表明した。ドナルド・トランプ前政権は昨年、アフガンの反政府武装勢力、タリバンとの和平協議で5月までの米軍撤退に合意していた。

バイデン米大統領[Photo by gettyimages]
 

バイデン政権の方針は5月の撤退期限を超えたが、それでも完全撤退には変わりはない。5月27日付の米ニューヨーク・タイムズ電子版によれば、実際には撤退作業が加速し、予定した9月を待たずに「7月中旬までに撤退が完了する見通し」という(https://www.nytimes.com/2021/05/25/us/politics/us-afghanistan-withdrawal.html)。

米国史上、もっとも長い戦争と言われたアフガニスタン戦争が、ようやく終わりを告げるのは間違いない。とはいえ、それは「米国にとっての終わり」にすぎず、アフガニスタンにとっては「新たな戦いの始まり」になる可能性が高い。

米軍撤退でタリバンが復活し、再び政権奪取を狙っているからだ。実際、撤退発表後、首都カブールでは、トラックの爆発で27人が死亡する事件が起きた。カブール大学の教授が銃撃され、カンダハール国際空港がロケット砲で砲撃される事件も起きている。

それだけではない。

後に残されたアフガン政府軍の機能にも、支障が出ている。装備の補修などは民間の契約会社が担っていたが、米軍撤退とともに、民間会社も撤退し始めたからだ。中核になっていたのは、約6000人の米国人を派遣していた複数の米国企業である。

その結果、政府軍のヘリコプターが5月にタリバンの攻撃で故障したが、修理できず、放置されたままになった。カブール国際空港を守っていたトルコ軍も撤退する可能性がある。各国外交団には出入国の安全に不安が高まり、オーストラリア大使館は閉鎖を決めた。

米軍撤退によって、アフガニスタン国内が混乱すれば、タリバンやイスラム国、アルカイダといった武装勢力が再び、国内外でのテロ活動を活発化させる可能性がある。バイデン政権にとっては、これが米軍撤退に伴う最大のリスクである。

それでも政権内外の反対論を押し切って、バイデン氏が撤退を決めたのは、中国との戦いに資源を集中する必要があったからだ。

アントニー・ブリンケン米国務長官[Photo by gettyimages]
 
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