菅義偉首相[Photo by gettyimages]

菅氏は“首相失格”…党首討論で「思い出話」を語る総理では、日本経済は絶望的

過去に浸るより、経済政策が重要だ

突然、「思い出」を語り始めた…

質問と噛み合わない菅義偉首相の答弁は、ほとんど聞くに耐えないものだった。6月9日に2年ぶり、菅政権としては初めて開かれた党首討論に、歯がゆさを感じた人は少なくなかったはずだ。というのも、菅首相のその言葉に「国民への思い」というものが感じられなかったからだ。

党首討論での立憲民主党枝野幸男代表[Photo by gettyimages]
 

たとえば7月下旬に始まる東京オリンピック・パラリンピックに対して、十分な危機意識が窺えなかった。立憲民主党の枝野幸男代表が

「総理は月曜日の参議院の決算委員会で『国民の命と健康を守るのは自分の責任で、それがオリンピック開催の前提条件だ』と言ったが、最大のリスクは開催を契機として国内で感染拡大を招くことだ。開催の前提条件にこれを含むということで宜しいか」

と質問すると、菅首相は手元の資料に目を落としつつ、参加者の数の制限や数次にわたる検査、そしてGPSを付けた行動監視などの対策の他、日本国民との接触を禁止し、違反者には強制退去させることなどについてとつとつと答えていたが、突然1964年に開催された東京オリンピックについての“思い出”を語り始めたのだ。

「実は私自身、57年前の東京オリンピック大会、高校生でしたけれども、いまだに鮮明に記憶しています。それは例を上げますと、たとえば“東洋の魔女”と言われたバレーの選手、回転レシーブというのがありました。喰いつくようにボールを拾って、得点を上げておりました。非常に印象に残っています。また底知れない人間の能力というのを感じました。マラソンのアベベ選手も非常に印象に残っています。

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